江戸指物の制作過程①木取り

 

材を選択し、どの部分からどの部材を取るかを決定する作業。
作品の仕上がりを大きく左右する重要な工程です。
木の癖を読み、完成図をイメージしながら、作品の顔となる杢、部材と部材の木目のつながりを決めていきます。
一つの作品には原則、共木(ともぎ=同一の木から製材されたもの)を用います。
節や虫穴などの欠点をうまく外しつつ、希少な材をいかに活かしきるか、経験とセンスが問われます。