江戸指物の制作過程⑥塗り

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江戸指物の塗りで代表的なものは、拭漆です。漆を塗っては拭いて乾かすという工程を何度も繰り返すことで、杢を際立たせ、しっとりとした手触りと光沢を生み出します。
また拭漆は、木の呼吸を妨げず、かつ使用によるキズや汚れから木を守ります。その他、作品の用途や使い方により、ウレタンやラッカーによる仕上げを選択することもあります。
塗りの工程は専門の職人である塗師(ぬし)に委ねられることも多く、彼らもまた、江戸指物の伝統を支える重要な役割を果たしています。